エヴァ・キャシディ - フィールズ・オブ・ゴールド(Eva Cassidy – Fields of Gold)

エヴァ・キャシディ - フィールズ・オブ・ゴールド(Eva Cassidy – Fields of Gold)

2022年12月2日に偶々漫然と聞いていた曲の中で、おや!?と思った曲です。

この曲は元々スティング(Sting)が歌っていた曲だったので良く知っていました。

個人的にカバー曲は、他の方が歌っても元々歌っていた方が歌って、ヒットした曲な為、カバーした曲の方が魅力的に聞こえる事は乏しい場合が通常であると思っていましたが、「エヴァ・キャシディ」が歌う「フィールズ・オブ・ゴールド」は「スティング」を超えて心に染みる感じであり、筆舌に尽くしがたい至高品だと思います。

歌詞と訳は以下の様です。

You’ll remember me when the west wind moves
Among the fields of barley
You can tell the sun in his jealous sky
When we walked in fields of gold
(「私」の台詞・現在)
あの大麦畑を西風が渡るとき
私を思い出してくださいね。
焦がれる空の太陽と話し、
一緒に黄金の草原を歩いたときのことを。

So she took her love
For to gaze awhile
Among the fields of barley
In his arms she fell as her hair came down
Among the fields of gold
(情景描写)
彼女は彼を大麦畑に連れ出して
じっと見つめ合う
彼の腕に抱かれ、彼女の髪が垂れ落ちる
黄金の草原のただ中で・・・

Will you stay with me?
Will you be my love
Among the fields of barley?
And you can tell the sun in his jealous sky
When we walked in fields of gold
(過去の回想。「私」の台詞)
私と一緒にいてくれる?
あの大麦畑のなかで、貴方は私の恋人になる?
私たちが一緒に黄金の草原を歩くとき
貴方は焦がれる空の太陽に誓えるわ

I never made promises lightly
And there have been some that I have broken
But I swear in the days still left
We will walk in fields of gold
We will walk in fields of gold
(過去の回想。「彼」の台詞・返答)
僕は軽々しく約束しない方だけれど
今まで幾度かは破ってしまったこともあった。
でもこれからの残っている日々にかけて誓う。
僕らは黄金の草原を歩くよ
そう、ぼくらは金色に輝く草原をともに歩んでいくよ。

I never made promises lightly
And there have been some that I have broken
But I swear in the days still left
We will walk in fields of gold
We will walk in fields of gold
(同上↑繰り返される回想・彼の台詞)

Many years have passed since those summer days
Among the fields of barley
See the children run as the sun goes down
As you lie in fields of gold
(彼の独白・現在)
あの大麦畑での夏の日々から
幾年もが過ぎて・・・、
かがやく斜陽の中を子ども達が走っているよ
きみは黄金の草原に眠っているというのに

You’ll remember me when the west wind moves
Among the fields of barley
You can tell the sun in his jealous sky
When we walked in fields of gold
(「私」の台詞・現在)
あの大麦畑を西風が渡るとき
私を思い出してくださいね。
焦がれる空の太陽と話し、
一緒に黄金の草原を歩いたときのことを。

When we walked in fields of gold
When we walked in fields of gold

アマゾンにてSongbird(アルバム)に書き込みされていた口コミを転記します。

こんな歌は2度と聴けないと思っていた。

Eva Cassidyの歌は、10年ほど前にたまたまAmazonで試聴し、その歌声に電撃的なショックを受け、当時リリースされていたアルバムを即座にすべて買い漁った。インデペンデント・レーベルからのマイナーな流通のCDで、やたらと高かった記憶がある。その当時もう、Eva Cassidyはこの世の人ではなかったけれど、その後も残されていた録音から編集された数枚のアルバムがリリースされ、もちろんすべてを購入して、裏切られたことがない。上手い歌手、というだけならば他にいくらでもいるだろう。歌手を、特別な存在にするのは、その「デリバリー」だ。聴き手にどんな「ギフト」を届けることができるのか?それがどれだけ聴き手の「スピリット」に響くのか? いや、これはとにかく聴いていただくしかない。もし、まだ彼女の歌声に接したことがないのであれば。

ごく控えめに言って、過去100年で女性歌手を10人を選んで、もしそこにEva Cassidyが選ばれていなかったなら、それは何かがおかしいと疑った方がいい。「ごく控えめに言って」、もだ。しかし、これほどの歌手が、なぜ生前メジャーレーベルと契約できなかったのか?「ジャンルを特定しなければ売れない」というレコード会社に対して、Eva Cassidyは、ゴスペル、ジャズ、ポップス、ロック、ソウル、フォーク、スピリチュアル、カントリーまで、良いと思った歌ならばなんでも、あらゆるスタイルの音楽を自由に歌うことを決して譲らなかったからだという。

しかし、彼女の歌に惚れ込んだ友人が自費でその歌を録音し、彼女の死後、自分で設立したインデペンデントレーベルからこうしてリリースされると、Evaの歌は、あっという間に世界中に広まっていった。それを見たメジャーレーベルが(今更!)流通契約を持ちかけてきても、その友人は決してそれを受け入れなかったという。なので、Evaのアルバムはいまでもマイナーな流通で、日本では「輸入盤」しかなく、したがって広告とか批評・記事がメジャーな媒体に露出することもあまりないまま、基本的には口コミだけでの「知る人ぞ知る」存在ということになったけれど、このネット時代、その「知る人」の数はどんどん増えている。

その意味では、Evaは「ラッキー」だったのだろうか?そうは思わない。なぜならそれはすべて、彼女の「歌の力」だからだ。彼女の歌の力が友人に私財を投げ打って録音をさせ、彼女の歌の力がそれを聴いた英国のDJに猛プッシュさせ、彼女の「歌の力」がそれをラジオで耳にした当時のフィギュアの女王=ミシェル・クワンをしてエキシビジョン用の曲に採用させ、彼女の「歌の力」がそれを聴いた全米のファンを魅了した。すべてはEva Cassidyの「歌の力」が人の心を捉えたからだ。こんな歌を聴かされては、これを他の人に紹介するのは、もう「使命」のようなものに思えてくる。そう感じたのは、僕だけではなかったのだろう。

しかし、世界中が彼女を知った時には、Eva Cassidyはもう、この世界のどこにもいなかった。いくら残された録音に心を奪われても、誰ももう、この歌声を生で聞くことは出来ない。このベスト・アルバムの終曲に選ばれた、Eva Cassidyの歌う"Over the Rainbow"は特別な歌だ。アメリカでは、これを聞いて、実際に何人もの人が自殺を思いとどまったという。歌には、音楽には、確かにそういう力がある。しかし、実際にその力を発揮させられる人は、ほとんどいない・・・

過去100年で女性歌手のベスト10の中の一人、という意見に激しく同意しますね。